レインツリーの国

有川浩の「図書館内乱」を読んでいる最中なのだが、その中で、「レインツリーの国」なる本が登場する。
で、この本は実は現実に有川浩によってちゃんと刊行されている。(けど、図書館内乱とはストーリーは全くリンクしない)


図書館戦争シリーズに手を出す前に既にレインツリーは読んだことがあった。


レインツリーの国

レインツリーの国


ごくフツーの青年と後天性の難聴を抱える女性の恋愛小説。
二人の不安や葛藤、歓喜、悲哀をとてもストレートに、共感できる表現で優しく書いてくれている。
これでこそ恋愛小説家有川だ!と言える物語。
読んでいるだけで二人をもどかしく思ってしまう。
同時に障害とは、あるいは、障害を持つ人に対する接し方だとか、結構ガツンと問題提起してくる作品でもある。
これは読むべき。