図書館危機

図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)

図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)


結構前に読んじゃってたが、書くの忘れてた。
忘れないために備忘録をつけているのに、備忘録に書くのを忘れたらどーしょーもねぇ。


有川氏の作品を読んでいて思うのは、登場人物の心情の描写が見事なのは当然として、組織の動きというか、流れというか、あり方というか、架空の組織があたかもリアルにあるかのようにうまく描かれているということ。
良化隊と図書隊のある意味内乱のような、リアルではほぼあり得ないような設定の中で、両者の対立をすごく自然に書いている。
これってすげー難しいことな気がするんだけど…。



危機では、後半に決定的な台詞がある。
「ごめん、柴崎。あたし、やっぱり堂上教官のことが好き」
この時点でようやく郁は自分の気持ちに素直になれてんだけど、人が人を好きになる瞬間って結構自分では分かんないもんだよなぁと思ったり。
郁なんて、自分が気付くよかずっと前から柴崎に悟られてたりするわけだし。
恋は「落ちる」もんだけど、多くの人は「落ちる」瞬間にあまり気付けていない気がする。
一目ぼれは別だけど。
恋って何って考えると結構答えに臆するけど、恋に落ちていることを自覚さえすれば、その事実は揺るがないってゆーか。


なんだか30歳にもなるといろいろ嫌なことも覚えてしまったりしていて、恋するという行為がとても神聖に思えてしまうのは俺だけか?
だって好きな人のことで頭がいっぱいになっちゃってどきどきしちゃうなんて状況だよ?
なんか今だとくだらない打算とか働いちゃいそうじゃん。
さっきも書いたけど、恋は「落ちる」もの。
落下している状況は、もう抗えない。
そんなこともう俺にはない気がするー!
俺今生まれて初めてちょっと昔に戻ってもいいかもって思った!(基本俺は過去には戻りたくないタイプの人間なのです)


支離滅裂。けど良し。以上。