多重人格

ブラマヨのバラエティ番組で多重人格の特集が組まれてた。
実は昔多重人格をテーマにした短編を書いたことがあって、その時はいろんな文献や作品を読み漁ったものだ。
正式名称は解離性同一性障害(DID)。
24人のビリー・ミリガンとかはかなり有名で、ジキル&ハイドなんぞは本当のDIDの参考にはならない。


ジャンプで大ヒットした漫画で幽遊白書があったけど、あれで仙水忍ってゆー敵キャラがいた。
あれも多重人格という設定で、基本人格の忍は隠れてて(たしか最後だけ出てきたんだっけ?聖光気使うやつだっけ? 忘れた…)、スポットにメインで出てるのはミノル(だったっけ?)だった。
リアルタイムで読んでる当時、人格同士が相談してるシーンなんかを見て「こんなのあるわけねーじゃん」と思った記憶があるが、調べてみるとこんなことが実際にあったりする。
(ちなみに割りにリアルな設定ではあったけど、忍があまりに強すぎてもはや多重人格である必然性が彼自身に見出せないという矛盾があった)


とにかく基本人格への過度のストレスが間違いなくこの状況を生み出していて、更にそこに世間からの誤解だのなんだのが拍車をかける。
好ましい人格、好ましくない人格が入り乱れる。
本人にとってはこれはたまらない。
統合に向けて基本人格が過去を受け入れる勇気を持つことが大事、とよく言われるけど、それができたらはじめからDIDの人間なんぞおらん。
特効薬なんかないけど、まずは理解すること。
本人も。周囲も。そこからでしょ。
(なんかああやってバラエティでそれなりに真剣っぽく特集組まれると何故か虫唾が走る。なんでだ?)