21グラム
主人公はショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツ(めっさ綺麗)。
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2006/05/25
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重い。
重すぎる。
そして救いもない。
内容には言及しないが、残された者、生かされた者、殺した者の3人が、時系列を巧みに前後させた形で描かれる。
(正直最初はワケ分からんかった)
それぞれ一人ひとりを一本ずつ映画にできるんじゃないかというほど濃密なのだが、うまい具合に1本にまとめてる。
事件そのものは交通事故が1件あるだけなのだが、それによる死は、3人にとってまったく意味が異なっている。
こういったフィクションで死を扱うという行為は、こういうことなんだな、ということがちょっと分かった気がする。
死の絶対性、それは前々から勝手にブログで何度か触れてきたけど、その絶対性の影響が、この映画では3人が交錯した時点で映画が終わってしまっているためある意味最後まで描かれていない。
これは決して逃げではないんじゃないかと思う。
というのは、その後をドラマティックに描くのは実は結構簡単で(尺の問題は別にして)、逆にそんなことをすれば作品の価値が下がる気がするなー、なんて。
俺的には見事な終わり方だったな、と。
しかし最後の21グラムの問いかけがあまりに唐突な気もした。
何の伏線もなく、突然「人は死んだら21グラム減るという」なんていわれてもなぁ。
あのくだりはなくてもしっかり作品として成立してる気がいたしますが。