戦隊モノに思ふ。
ぼんはついに齢よんちゃいにして、男の子ならば誰もが通る道、戦隊モノブームに突入した。
当然父として一緒に付き合うわけで。
今、リアルタイムでは「特命戦隊ゴーバスターズ」が放映中だ。
どうやらテーマは「特命」というだけあって、おそらくスパイ的な感じ。
いちいちサングラスかけてるし。
使う道具も「イチガンバスター」だの「ソウガンブレード」だの、カメラや双眼鏡をモチーフにしている。
また、敵はコンピュータ的な感じで、「転送」されてきたり「シャットダウン」したりする。
お約束の巨大化したりはしないが、デケェ敵と合体ロボのバトルはやはりあったりする。
まだ戦隊側はレッドとブルーとイエローの3人しかいないので、おそらくあとグリーンとピンク(あるいはブラックだったりシルバーだったり)が加わるんだろうなぁ。
まあ、割りに面白いのだが、このシリーズの前にやっていた「海賊戦隊ゴーカイジャー」と比べると、何となく失速感が否めない。
(このシリーズは既に終わっているが、かなりの人気のためまだ保育園ではしっかりブームで、ぼんも大好き)
こっちははっきり言ってズルい。
ぼんと一緒につまみ食いのように見ているだけだけど、まぁそりゃ人気も出るわな、みたいな。
なぜならば
- 「ワンピース」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」の海賊人気にうまく便乗している
- したがって、いかにも「正義の味方」っぽくない
- 35番目のアニバーサリー・スーパー戦隊ということで、過去の戦隊に自由に変身できる
特に3つめだ。
はっきり言ってなんでもアリだ。
俺ですらリアルタイムで知らないゴレンジャー、懐かしのフラッシュマンだのサンバルカンだの、なんでも「ゴーカイチェンジ!」の掛け声一つで変身して、必殺技使いまくりである。
小さな頃に戦隊モノを見ていた父親をもターゲットにしていることは明白。
(そして、当然俺が小さな頃大好きだったバイオマンも登場だ!)
なんて恐ろしい。
ちょっと考えると、戦隊モノってのは男の子が大好きな要素が何でもかんでもごちゃ混ぜでぜーんぶ入ってるんだな、と。
ちょっと思いつく限りでも
- 乗り物
- 変身
- 合体
- 必殺技
- チーム・バトル
- 一話完結型お約束(のどかな日常→敵襲来→大ピンチ→変身→バトル→敵巨大化→ロボット登場→変形合体→必殺技で撃破→大団円)
- 大ピンチを乗り越えての勝利
- 陳腐な人間ドラマ
- 銃剣
そしてこれらの要素は、大人のエンタメの根底にもしっかり生きている。
ある意味起承転結の基礎をしっかり踏襲している、教科書的な流れだ。
(せいぜい「努力」がないくらいだ)
ぼんと軽い気持ちで流すように見ているけど、物語のプロット作りの参考になるかも、とちょっと思い始めている。
侮れん。