チッチと子

石田衣良


チッチと子

チッチと子


妻を亡くした作家と息子が描かれる。
作家(もどき)であり、かつ息子がいる俺にとってとても共感できる物語だった。
最後のハッピーエンドは、「まぁ現実はそううまく行くもんでもないだろ」とツッコミを入れながらも、主人公に対して素直におめでとうという気分になった。


大ヒットもしていない、不安を抱えながらの作家生活がとてもリアルに、リアルすぎるほどに書いてある。
作家の収入の相場なんぞも勉強になるような、ためになる本だった。