現場のお仕事

最近かみさんが苦しんでいる。
まさに窓口最前線の仕事をしていて、しかも応対する相手は曲者ばかり。

かみさんは雑な俺と違って繊細だし、根が優しいからまずは相手に親身になろうとしてしまう。
けど裏切られるようなことが日常茶飯事で、それがとても疲れに響いてしまう。

ずっと彼女の話を聞いていると、本当に頭が下がる。かみさんは大変な仕事をしている。
そんな彼女に「頑張れ」などとは言えない。
だからと言って気の利いた言葉も思いつかない。
話を聞いてあげているだけで済むような段階よりもう少し深みにはまっている気がする。
無力。

それに比べて今の俺は?
就職してから2回職場を変わっているけれど、最初は支店で窓口。まあこれはまさに現場だわな。(それでも今のかみさんよかずっと楽なとこ)
2つめの職場は本店の原課。仕事は忙しくなったけど、現場からは遠い。
で、今は本店の経理担当部署。
対外部の仕事などほぼ皆無。

現場から離れるにつれ、仕事のスケールは大きくなるし、扱う金の桁もかわってきたし、事務量も増えるんだけど、仕事の負担感ははっきり言ってしまうと軽くなる一方である。
というか、本当はもっと今の仕事の重要性というか必要性というか、もっと責任感と緊張感を持って取り組むべきなんだろうなとも思う。
が、それでも、どんな局面においても「現場のしんどさに比べたら」とすぐに考えてしまうし、だからこそ俺らの仕事は現場をいかにサポートできるか、というところに力点を置くべきなんじゃないかと思う。

話が逸れた。
結局、彼女がしんどく思っている状況と比べるとどうしても今の俺はぬるま湯のような気がしてしまって、本当の意味での共感ができていない。
それがとても申し訳ない気がしてさ…そして結局それって彼女のことじゃなくて何もできない自分へのフラストレーションでしかねーじゃん…それは愛じゃない!とか思って少し凹んでみたりして。
だから何だっつぅわけでもねーんだけど。けっ。