亀の鳴く声

西炯子の漫画。


亀の鳴く声 (フラワーコミックス)

亀の鳴く声 (フラワーコミックス)


西炯子と言えばあの有名な「娚の一生」があるけど、俺も例に漏れず娚の一生が最初に読んだ彼女の作品。
ものすごく面白かったので、今回amazonでいくつか買ってみたうちの一つがこの「亀の鳴く声」。


まず、タイトルよくね?
俺、こういうのに弱いんだよなぁ、こういうの。邦画とか。
やはりあの絶妙な間を表現するコマ割りと、美麗な線は健在。
読んでいて全くストレスにならない。
(最初は通勤車内で読もうと思ったんだけど、さすがに31のおっさんがフラワーコミックスを読んでるのはちょっと周囲の視線が気になって、家で読んだ)


少女マンガを描く公務員・中川と強引な美少女くれはのオフロード系。
微妙に他の人間ドラマもうまく噛ませてあったりしてボリュームは満点。
片手間ではなく、しっかり集中して読む価値ありの名作だと思う。うん。


「…足りない。言葉が…。」という頭に残るフレーズが、タイトルにつながるわけだ。
うーん、いい感じ。